? シルトの堆積問題 ロッテルダムに入る水路を凌漢し深くしてから、シルトの堆積間題が発生している。 喫水の深い船舶が航行できる深さを保つ任務をもつ行政機関にとっては、とくに港湾入口のシルト堆積がつねに間題になっている。音響測深器の探査でシルトの堆積層が発見される場合には浅瀬が存在することを示しているが、ほとんどの場合、それは浮遊物(シルト)の層であり、船舶の航行はまだ十分に可能である。 「航行可能な深さ」という考え方を導入すると、密度が1.2kg/d?以下のシルトと水の混合物はまだ航行可能な水だと考えることができる。 したがって、シルトが発見された地点では密度112の層は底だと考えることができ、この比重を測定するため、新たに核子密度プローブを備えた計測装置「ナヴィトラッカー」を購入した。 このシステムは採用してから現在までに1年以上が経過しており、1m以上のシルトが発生した場合に有効であることが立証されている。 もちろん、収集された情報は1,2の層を航行できる深さと判断する材料になり、航行の安全性に寄与するだけでなく、凌漢作業をもっとも効率よく行えるタイミングと場所を決定する際にも大いに役立つ。 ? 北海における潮流予測モデル(PREMO) 現在北海で採用している潮流測定方法である暫定的に設置した沖合潮流測定装置(DAG6000)を使う方法の次には、新しい潮流予測モデルを海軍の水路部に導入する予定である。この新しいシステムを利用すれば、大陸棚のうちオランダに帰属する部分をすべてカバーする基準線網上の多数のポイントから膨大な量の潮流計算をすることが可能になる。 ? NHIにおける共同調査予定 運輸省の北海局水路調査部と海軍の水路部は毎年共同で調査計画書を作成している。近い将来、この計画書をインターネットに乗せる予定である。北海の水路活動の効率と船舶と調査施設の効率的な利用はきわめて重要な課題である。 この2つの部門が今後「共同活動」として実施する計画としては、北海の海底の小さな対象物のシルト堆積問題に関する共同調査、および大陸棚のオランダに帰属する部分における水深測定作業を最適化する方法を確立するための共同調査等がある。 5.予めオランダ大使館糸井書記官経由で提示した質問事項のうち海軍水路部関係の項目につて説明を受けた。 (1) 航海用電子海図(ENC)および航海用電子参考図(ECDIS)は、2年以内には制作する予定はない。 (2) 北海のオランダ大陸棚は、海底の状況が変化する。また船舶の通航量の多い交通レーンと
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